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その場所は和歌山県に程近い奥吉野、下北山村。まわりは山々に囲まれ都会の喧噪などいっさいないプライベート空間の様。買い物に行くのも1時間の道のり。聞こえるのは風の音と鳥のさえずり位である。そんな場所で本田氏は流木作家として毎日、木々と触れ合い、木屑にまみれている。

元々田舎暮らしには憧れていた。そして奥様、美紀子さんとの結婚を期に奥様の実家であるこの土地に工房を構えた。本田氏は言う。「田舎暮らしって以外に忙しいんですよ。薪ストーブや風呂の為に薪を作ったり、畑を手伝ったりと。でもそれは生活していく上で必要な事だから充実してますよ。」
流木や木をいじり始めたのは6年前。きっかけは近くのダムの岸に上がっている流木の自然の造形美に魅せられ、手探りの中始めたらしい。
その木屑にまみれているうちに流木や木の世界にどんどんのめり込んでいった。気が付けば工房を持ち、機械をたくさん買っていたという。「機械貧乏なんですよ」と笑いながら言うが、それは物創りとしての追求をした証しである。本田氏が常に気をつけている事は、木そのものの形を生かしながら実用性のあるものを作るという事。その自然が創りだす宝物に逆らわず、生かしながら作っていく。決してねじまげず、自然のままで。
それはまるで今の二人の生き方と重なるようである。気取らず、あせらず、ゆっくりと。二人は今新たな事にチャレンジしようとしている。近くでカフェ&ギャラリーをやってみたいという。何年かかるかわからないけどゆっくりとゆっくりとやっていきたと。